演劇のための長くてゆるやかなアーティスト・イン・レジデンス「八王子と鳥公園の一年目」
鳥公園のジコショウカイ展

鳥公園のジコショウカイ展は、いつもは鳥公園のみなさんが、自分たちの紹介をするための展示型イベントです。しかし今回は、18才~25才のメンバーで構成されている演劇ネットワークぱちぱちの2人に、企画・制作をお願いしました。ですので形式的には、厳密に言うとタコショウカイ(他己紹介)展です。
日に日に鳥公園の活動が好きになっている私たちは、ジコショウカイ展の準備を通して、一層鳥公園が好きになり、だから厳密に言うとタコショウカイ展なのですが、このジコショウカイ展を通して、鳥公園や、アーティストのみなさんに興味を持ってくれる人が増え、演劇公演やイベントに足を運んでくれるようになったら、まるで自分のことのように嬉しいので、やはりジコショウカイ展であると言える、という心持です。
アーティスト紹介

鳥公園
2007年7月に劇作家、演出家の西尾佳織が設立。社会の中で人と人のあいだに引かれる境界線を、さまざまな形で問 い直す作品をつくっている。2019年に〈複数性の演劇〉=持続可能で本当にインディペンデントな創作活動に向けてのステートメントを発表し、2020年度より和田ながら(したため)、蜂巣もも(グループ・野原)、三浦雨林(隣屋) の3人の演出家をアソシエイト・アーティストに迎えて、西尾は劇作と主宰業に専念する新体制に移行。創作活動の基盤を整える「お盆部」(=宣伝美術・鈴木哲生、会計・五藤真、マネジメント・奥田安奈)とともに、活動報告会や決算報告会、アニュアルレポート作成など、プロセスの公開にも積極的に取り組み、作品づくりと創作環境の構築を同時進行で進めている。
HP:https://www.bird-park.com/home
内容
展示スペース(無料)
1. 鳥公園のこれまで、これから
2007年7月の結成時から保管している過去の戯曲や創作ノート、フライヤーなど、これまでの鳥公園の足跡がわかるような展示を行います。また、鳥公園がこれからどこへ向かっていくのかについても触れていきます。
2. 鳥公園への「50の質問」
鳥公園に関わる人々に「50の質問」を投げ、その回答を展示します。質問に対しての回答を通して、鳥公園に関わる人々がどのように創作活動に臨んでいるのか、その頭の中を覗き見る展示です。質問内容は企画・制作の演劇ネットワークぱちぱちに所属している18才~25才のメンバーが作成します。
3. 『ヨブ呼んでるよ -Hey Job’s calling you!!』の創作現場
2023年3月にいちょうホールで上演予定の『ヨブ呼んでるよ -Hey Job’s calling you!!』の稽古に、演劇ネットワークぱちぱちに所属しているメンバーが帯同しています。彼らが記録した、客観的かつタイムリーな創作現場のいろいろを展示します。
4. 昼の街を歩く ワークショップ/A『街の景色が、帰り道になる』
2024年3月に予定している『昼の街を歩く』の上演に向けて、演出の蜂巣ももさんが2022年10月から11月にかけて八王子に滞在して行った調査、ワークショップの成果を展示します。創作の前段階で演出である蜂巣ももさんがどのようなことをしているのかに迫ります。
展示スペース 企画・制作

森口夏希(演劇ネットワークぱちぱち)
私は、2022年からはじまった「演劇のための長くてゆるやかなアーティスト・イン・レジデンス(略称:ゆるAIR)」の企画を通して鳥公園を知りました。アーティストのみなさんと一緒に戯曲を読んだり、八王子の街を歩いたりしました。斬新な発想に感銘を受け、人柄の温かさにたくさん触れました。まだ鳥公園を知ってから一年も経っていない私ですが、様々な企画を通してその魅力を少しずつ知っていく過程を、とても楽しんでいます。
そこで今回のジコショウカイ展では、今、鳥公園をどんどん好きになっている私が感じた創作活動の魅力を、展示を通して紹介できたらと思っています。また、鳥公園のみなさんが八王子で実際に活動してみてどのようなことを感じ、考えたかも垣間見れる展示にできるよう計画中です。みなさんに楽しんで頂ける展示を目指します。ご期待ください!
イベントスペース(一部有料)

詳細・お申込みは、下記ホームページをご覧ください。
https://hachiojibunka.or.jp/play/net88_entry/3249#top

竹内ミズキ(イベントスペース 企画・制作/演劇ネットワークぱちぱち)
鳥公園という団体について知っていくうちに、「ここちよさ」についてよく考えるようになりました。鳥公園の作品や活動からは、ひとりひとりが感じる「ここちよさ」を損わないためのアプローチを、試みているような印象があります。生きていれば、ここちよいことばかりではありませんが、そのどうにもままならない「ここち」と向き合う姿勢を感じるのです。私は「ここちよさ」という言葉を連想しましたが、ご来場のみなさんは別のキーワードを見つけるかもしれません。思い思いの言葉を連想し、咀嚼し、鳥公園の創作活動を楽しんでいただければ嬉しいです。
演劇のための長くてゆるやかなアーティスト・イン・レジデンス「八王子と鳥公園の一年目」について

2022年度から少なくとも2年、もしかしたら3年、鳥公園と(公財)八王子市学園都市文化ふれあい財団がタッグを組んで、「演劇のための長くてゆるやかなアーティスト・イン・レジデンス」と題し、 複数の創作活動~作品発表を継続的に進めていくことになりました。その公演第一弾として、2023年3月17日-19日に鳥公園の代表作『ヨブ呼んでるよ』を三浦雨林による新演出で、いちょうホール(小ホール)にて上演します。戯曲も初演時から一部改訂し、『ヨブ呼んでるよ -Hey God, Job’s callingyou!-』としてリクリエイションに臨みます。また、リクリエイションの道のりの中で本作を再検証するにあたり、その手前の勉強会として、専門家を招いた関連ワークショップを一般公開で行います。上演の2週間前には、創作の様子を観客にお見せする公開稽古も予定しています。鳥公園が八王子のまちと共にあゆむ創作活動1年目のチャレンジをぜひそのプロセスからご注目ください。
詳細はこちら(https://hachiojibunka.or.jp/play/yuru-air)
お問い合わせ
(公財)八王子市学園都市文化ふれあい財団 芸術文化振興課
geishin78@hachiojibunka.or.jp(担当:荻山)
クレジット
主催:公益財団八王子市学園都市文化ふれあい財団(www.hachiojibunka.or.jp/play/yuru-air)
企画・制作・運営:演劇ネットワークぱちぱち
制作協力:鳥公園
助成:令和4年度 文化庁文化芸術振興補助(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)独立行政法人日本芸術文化振興会

開催日 | 2023年 02月05日(日) 〜 2023年 02月07日(火) |
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開催時間 | 2月5日(日) 11:00開場 21:00閉場 (最終入場 20:30)
2月6日(月) 11:00開場 21:00閉場 (最終入場 20:30) 2月7日(火) 11:00開場 17:00閉場 (最終入場 16:30) |
会場 |
学園都市センター 第2ギャラリーホール |
チケット発売日 | |
チケット料金 | 無料(一部有料イベントあり) |
入場制限 |
入場制限なし(一部有料イベントで制限あり) |
販売窓口 | |
主催 | 公益財団法人八王子市学園都市文化ふれあい財団 |